MBTI英語の意味とは?日本人が勘違いしやすい4つのポイント

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「MBTIって結局何の英語?」と思っている方はいませんか?

実は、MBTIの英語の意味を知ることで、診断結果をより深く理解することができます。

この記事では、MBTIの基礎知識を踏まえながら、それぞれの英語表記が持つ本来の意味や、日本人が勘違いしやすいポイントを解説していきます。

MBTI英語の意味を正しく理解しよう

MBTIは、その名の通り4つの指標の頭文字を取ったものです。それぞれの指標が表す英語の意味を理解することで、より深く自分の特性を理解することができます。

英語表記とそれぞれの意味

指標英語表記日本語訳意味
E – IExtraversion – Introversion外向性 – 内向性外界との関わり方に関する指標です。外向型の人は、人や物事に積極的に関わっていくことを好みます。一方、内向型の人は、自分の内面世界を大切にし、深く考えることを好みます。
S – NSensing – Intuition感覚 – 直観情報収集の方法に関する指標です。感覚型の人は、五感を使い、現実的で具体的な情報を重視します。一方、直観型の人は、物事の本質や全体像、将来の可能性などを重視します。
T – FThinking – Feeling思考 – 感情意思決定の方法に関する指標です。思考型の人は、論理や客観的な基準に基づいて判断します。一方、感情型の人は、自分の価値観や感情、周囲の人への影響を重視して判断します。
J – PJudging – Perceiving判断 – 知覚外界への接し方に関する指標です。判断型の人は、計画的で、物事をきちんと決めて進めることを好みます。一方、知覚型の人は、柔軟性があり、臨機応変に対応することを好みます。

Extraversion (E) – Introversion (I)

外向性と内向性は、どちらが良い悪いではなく、エネルギーの方向性の違いを表しています。外向型は、人と交流したり、活動したりすることでエネルギーを充電します。一方、内向型は、一人で過ごしたり、静かな場所でリラックスしたりすることでエネルギーを充電します。

Sensing (S) – Intuition (N)

感覚と直観は、情報の受け取り方の違いを表しています。感覚型は、五感を使い、現実の世界で起こっていることを重視します。一方、直観型は、抽象的な概念やアイデア、将来の可能性などに興味を持つ傾向があります。

Thinking (T) – Feeling (F)

思考と感情は、意思決定の際の基準の違いを表しています。思考型は、論理や客観的なデータに基づいて、合理的・公平な判断をしようとします。一方、感情型は、共感や調和を重視し、人間関係を優先した判断をしようとします。

Judging (J) – Perceiving (P)

判断と知覚は、外界への対応の仕方の違いを表しています。判断型は、計画性や整理整頓を好み、予測可能な環境を好みます。一方、知覚型は、柔軟性や臨機応変さを重視し、新しい情報や変化に対応することができます。

日本人が勘違いしやすい4つのポイント

ポイント1:性格診断ではなく、心理的な機能を測るもの

MBTIは、よく「性格診断」と紹介されますが、これは正確ではありません。MBTIが測るのは、あくまでも人の行動の「好み」や「傾向」であり、持って生まれた心理的な機能の「違い」です。つまり、MBTIはあなたの性格を診断するものではなく、あなたの行動パターンや思考パターンを理解するためのツールなのです。

例えば、外交的(E)だからといって、常に社交的で誰とでも仲良くなれるわけではありません。内向的(I)な人でも、特定の分野や人に対しては積極的にコミュニケーションを取ることがあります。重要なのは、どちらのタイプが優れているかではなく、それぞれのタイプが持つ特性を理解し、状況に応じて使い分けることです。

ポイント2:優劣ではなく、好みの傾向を示すもの

MBTIの16タイプには、優劣はありません。それぞれのタイプは、異なる強みと弱みを持っています。例えば、

  • 計画性が高く、責任感が強いISTJタイプ
  • 創造力に溢れ、独自の発想をするINFPタイプ
  • 社交的で、周囲を明るくするENFPタイプ

など、それぞれのタイプが異なる個性を持っています。大切なのは、自分のタイプが持つ強みを活かし、弱みを補完することです。他のタイプと比較して、自分のタイプを卑下する必要はありません。

ポイント3:絶対的なものではなく、変化する可能性がある

MBTIで測定されるあなたのタイプは、あくまで現時点でのあなたの思考や行動の傾向を示すものです。あなたの置かれている環境や経験によって、あなたのタイプは変化する可能性があります。例えば、

  • 新しい仕事に就いて、これまでとは異なる役割や責任を任されるようになった。
  • 大きな挫折や成功を経験して、価値観が大きく変化した。

このような経験を通して、あなたのMBTIタイプが変化することは珍しいことではありません。重要なのは、MBTIを自分の成長や変化の過程を客観的に見つめるためのツールとして活用することです。

ポイント4:自己理解のツールの一つに過ぎない

MBTIは、あくまでも自己理解を深めるためのツールの一つに過ぎません。MBTIの結果だけに囚われて、自分の可能性を狭めてしまうのは本末転倒です。MBTIの結果を参考に、自分の強みや弱みを理解し、自分らしい人生を歩むために役立てていきましょう。

例えば、MBTIの結果を参考に、以下のようなことを考えてみましょう。

MBTIの側面具体的な行動例
Extraversion (E) – Introversion (I)大人数の飲み会よりも、少人数でじっくり話す方が好きだ → Introversion (I)の傾向 初対面の人とも積極的に話しかけることができる → Extraversion (E)の傾向
Sensing (S) – Intuition (N)物事を具体的に説明するのが得意 → Sensing (S)の傾向 抽象的な概念を理解するのが得意 → Intuition (N)の傾向
Thinking (T) – Feeling (F)客観的な視点で物事を判断する → Thinking (T)の傾向 感情や価値観を重視して判断する → Feeling (F)の傾向
Judging (J) – Perceiving (P)計画を立てて行動するのが得意 → Judging (J)の傾向 臨機応変に対応するのが得意 → Perceiving (P)の傾向

MBTIは、あくまでも自己分析のきっかけに過ぎません。自己分析の結果を踏まえて、今後どのように行動していくのか、どのように自分の人生をより良いものにしていくのか、主体的に考えることが重要です。

MBTI英語の意味を知るメリット

MBTIは、その英語表記の理解を深めることで、自己理解や対人関係の改善に役立てることができます。具体的なメリットは以下の点が挙げられます。

より深く自分自身を理解できる

  • MBTIの各指標の英語表記とその意味を理解することで、それぞれの指標が示す心理的機能をより明確に把握できます。例えば、Extraversion (E) は外向性と訳されますが、単に社交性があるという意味ではなく、外界の刺激に意識を向け、活動的になる傾向を示します。このニュアンスの違いを理解することで、自身の行動パターンや思考特性をより深く理解できるようになります。
  • 自身のMBTIタイプが持つ特性を英語で理解することで、日本語では捉えきれない微妙なニュアンスや文化的背景を理解することができます。例えば、Feeling (F) は感情と訳されますが、英語表記からは単なる感情ではなく、共感や人間関係を重視する価値観を重視する傾向が読み取れます。このように、英語表記を通して多角的な視点を得ることで、自身の強みや弱み、そして潜在能力への理解を深めることができます。

他者との違いを理解し、コミュニケーションを円滑にできる

  • MBTIの英語表記を知ることで、異なる文化的背景を持つ人々とのコミュニケーションを円滑にすることができます。例えば、日本人はIntroversion (I) を内向的と捉えがちですが、欧米では自分の内面世界を大切にする個性として捉えられることが多いです。このような文化的な差異を理解することで、誤解を減らし、よりスムーズなコミュニケーションを実現できます。
  • 職場やプライベートで、周りの人のMBTIタイプを理解することで、それぞれの個性に合わせたコミュニケーション方法を工夫できます。例えば、Thinking (T) タイプの人は論理的な思考を重視するため、感情的に訴えるよりも、客観的なデータや根拠に基づいた説明をする方が効果的です。このように、相手のタイプに合わせたコミュニケーションを取ることで、相互理解を深め、より良い人間関係を築くことができます。
  • チームビルディングやリーダーシップなど、様々なビジネスシーンにおいても、MBTIは有効なツールとなります。メンバーそれぞれのMBTIタイプを理解し、その特性に合わせた役割分担やコミュニケーション戦略を立てることで、チーム全体の能力を最大限に引き出し、目標達成へと導くことができます。また、リーダーシップにおいては、自身のタイプと異なるタイプの人々を理解し、それぞれの強みを活かすことで、多様性に富んだチームをまとめることができます。

このように、MBTI英語の意味を理解することは、自己理解を深め、より良い人間関係を築くための第一歩となります。自身の成長や人間関係の向上に役立ててみてはいかがでしょうか。

まとめ

MBTIは、英語の頭文字で表される4つの指標から、人の心理的な機能を16タイプに分類する指標です。自己理解を深め、他者とのコミュニケーションを円滑にするために役立ちますが、あくまで自己分析ツールの1つとして捉え、過度に依存しないようにしましょう。

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MBTIラボ編集長
2015年から心理学を学習。心理カウンセラー資格取得。 現在は16type診断やMBTIについて専門とする「MBTIラボ」を運営中。 自身のMBTIの診断結果はINFJ(提唱者)
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